インドネシア行ってきました
わけあって,研究科の行事でインドネシアに行ってきました. 細かいことは置いておくとして,最も印象的だったコーヒー農園への訪問についてサラッと.
Tilu山のコーヒー農園
「インドネシアと言えばジャワコーヒー」というイメージを個人的に抱いていたので,インドネシアの地で実際にコーヒー農園を見られたのはたいへん嬉しいことでした.今回のインドネシア滞在は現地の学生も教員の方々も大変忙しく,その日の予定が前日に決定する(知らされる)という感じで,コーヒー農園訪問についても詳しいことは農園に実際に訪れるまで全然わかっていませんでした.
てっきり一面に植えられたコーヒーの農園を眺めるくらいのものかと思っていたんですが,実際にはもっと濃密な訪問でした.なんとITBの教員(この方はこの地域のコーヒー栽培のあり方について研究していたそうなんですが)に加え,現地の農園・工場を経営する方々に直々に案内してもらえたのです.栽培しているコーヒーの種類,収穫した果実の洗浄,発酵,選別,焙煎まで一連の流れを事細かに説明してもらいました.説明は全体で1時間程度だったのですが,とっても濃密で,その時間だけでかなりコーヒーに詳しくなれたような気がします.
さらに,パンガレンガンの地でどのようにしてコーヒー産業が運営されているのか,ということについても,農業組合的なものの成立背景から説明を受け,最近流行りの「持続可能性」の高そうな産業を興したの一つの成功例というか,綺麗に運営がなされているケースとしてとても勉強になりました.詳細についてはどこまで話していいのかわからないので書きませんが.
真面目な勉強のあとは,美味しいコーヒーの時間でした.その農園には直属のバリスタがいらっしゃって,そこで作られたコーヒー豆からその場でコーヒーを淹れてもらうことができました.同じ果実ながらも,処理の仕方が違う5種類のコーヒーを出していただき,すべて飲み比べることができました.本当に同じ果実からできたのか疑ってしまうほど味も香りも違い,これまた奥深い世界だなあと.果実の表層だけを洗い流して,ほとんど果肉を付けたまま発酵させて作ったものから,味噌のような香りも上がってきたのは印象的でした.
このほか色々な場所に行ってきましたが,その内書く気が起きれば書いてみようと思います.ところで去年のヨーロッパ3週間の旅行記が往路のトランジット手前までしか書けていませんが,こちらは続くのでしょうか?気になるところです.